Wixとは
Wixは現在世界190か国で2億人以上の人々が使っているホームページ制作サービスです。
もともとはイスラエルで開発されたツールですが、2019年には日本法人が設立。
日本語のヘルプセンターや電話サポートもあり、操作の疑問点なども確認しながらホームページ作成を進められます。
Wixは作成者のスキルに応じて利用方法を選べるホームページ作成ツールです。
初心者向けの「Wix ADI」。デザインを自由に編集したい方向けの「Wix エディタ」。開発者向けの「Corvid」の3種類が用意されており、スキルに合わせて選択できます。
その他のサービス同様「知識や経験は一切不要。数百種類のテンプレートを自由に編集し、必要な機能を ...」を売り物にしたホームページ制作サービスです。
ホームページを制作して公開するだけならば無料で(wixの広告が入ります。機能に制限があります)利用できます。
ショッピンサイト向けやビジネス向けなどに合わせたいくつかの有料プランが用意されており、個人の趣味のサイトを作るのであれば無料のプランでも大丈夫ですが、ビジネスでサイトを活用しようと思ったら有料プランを契約する必要があります。
CMSとは
WixやBASEなどオンラインでホームページを制作して公開できるサービスはCMSと呼ばれます。
「CMS」とは、「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、簡単にいうとWebサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報(テンプレート)などを一元的に保存・管理するシステムのことです。といっても、Webサイトの制作・構築に携わったことのない方には理解しづらいかもしれません。
CMSを導入していないWebサイトでは、「1ページずつ完成形のWebページのデータを作成し、それを保存・管理している」CMSを導入しているWebサイトでは、「データベース上に個別に保存されている画像やテキスト、テンプレートなどのデータを、CMSが必要に応じて取り出して、Webページを自動的に生成している」と考えるとイメージがしやすいでしょう。
それでは、CMSを導入してWebサイトを構築すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
ポイントはCMSを導入すると、「データベースに保存されているデータを編集することで、Webページが自動的に生成される」「データベース上のデータを編集するためのインターフェイスが用意される」という点です。
【メリット1】専門知識なしでWebページの更新・追加が可能になる
例えば、Webページの文章を一文だけ変更したいというケースを考えてみましょう。この場合、CMSを導入していないWebサイトでは、HTMLの記述を直接編集しなければならず、たった一文を変更するだけでもHTMLに関する専門知識が必要になります。もし、Webサイトの管理担当者がHTMLについての知識を持っていなければ、Web制作会社に作業を依頼しなければなりません。
一方、CMSを導入しているWebサイトでは、CMSのインターフェイス上で、データベースに保存されているテキストデータを編集するだけで、Webサイトの更新が可能になります。HTMLについての専門知識も、Web制作会社への外注も不要です。
また、すでに存在しているテンプレートを流用するのであれば、新しいページの追加も難しくありません。テンプレートを指定し、そのテンプレートに必要な画像やテキストのデータを登録するだけで、CMSが自動的にページを生成してくれるからです。
Webページの更新・追加を社内で完結できるようになれば、外注に伴って発生するコストも工数も大きく削減でき、ユーザーに対してスピーディに情報を発信できるようになります。CMSなしでは1週間かかっていた作業が、1時間で完了するようになるというケースも少なくありません。CMSを導入する大きなメリットといえるでしょう。
【メリット2】Webサイト運用の分業化を推進できる
企業のWebサイトでは、ページごとに管理担当部門が異なることが少なくありません。
例えば、製品・サービス情報の紹介ページはマーケティング部門が、会社概要やIR情報のページは広報部門が管理するといった形です。しかし、各部門にWeb制作・運用に対するリテラシーが高い社員がいるとは限りません。そのため、ページの更新・追加の際には、わざわざWebサイト運用の部門に依頼をし、Webサイト運用部門から、Web制作会社に対して外注、さらにできあがったページを管理担当部門が承認するという体制になっている企業も多いようです。
CMSにはこのような煩雑な運用フローを簡潔にするというメリットもあります。
第一に、CMSを導入することでHTMLやCSSなどの専門知識がない社員でもWebページの更新・追加が可能になるため、管理担当部門が直接ページの更新・追加をできるようになります。
さらに、一般的なCMSではアカウントごとに各ページに対する編集・承認権限を割り当てることができます。つまり、「ページごとに、管理担当部門だけが、直接ページの更新・追加できる」という、適切かつ安全な分業体制を構築できるわけです。
しかも、CMSを活用してWebページの更新・追加をする場合、既存のテンプレートを流用するか、既存のデザインコンセプトをベースに新しいテンプレートを作成するのが基本となります。そのため、ページごとにデザインやユーザーインターフェイスに大きな乖離が生まれてしまうというリスクを避けることもできます。
【メリット3】マルチデバイスへの対応が容易になる
CMSの導入はWebサイトのマルチデバイス対応にも効果を発揮します。
Webページに必要なマスター画像やテキストなどのデータをデータベースに保存しておけば、そのデータを閲覧デバイスに対応したテンプレートに適用することが可能だからです。
1セットの画像やテキストデータを元に、パソコンからのアクセスにはパソコン用のテンプレートで生成されたWebページを表示、スマートフォンからのアクセスにはスマートフォン用のテンプレートで生成されたWebページを表示といった仕組みを簡単に構築できます。
では素人がWixを使ってホームページが制作できるのか?
「WiX」は「誰でも簡単。無料でホームページ制作」を売り文句にしています。
誰でも簡単に無料でできるなら当社に制作を依頼しなくてもいいのでは?とお考えになると思います。
実はこれらのサービスを使えばホームページは確かに作れます。でもそれはホームページの形態になっているだけで、本当の意味でのホームページになっていません。
マーケティングに合わせたデザインや色彩計画、ホームページを訪問したユーザーが見たい情報に簡単にアクセスできる使い勝手、美しい写真などホームページをビジネスに有効に活用できるものにするためにはそれなりのデザインやITの専門知識や経験が必要になります。
「誰もが簡単に作れるほど効果的なホームページを作ることは甘くないということです。」
いくらスマホの性能が良くなってもプロカメラマンの撮影した写真には敵いませんし、画像処理には高額な画像処理アプリが必要ですし、ロゴやイラストを描くためには専用のデザインアプリが必要です。
例えばabcd.comなどのようにドメインを設定しようと思えば専門の知識が必要になります。
お店や会社のホームページはビジネスに繋げるツールです。趣味のホームページならご自身で作成されても問題ないと思いますが、事は売上や集客に関わることです。
また無料で使えるものは広告や使用できる機能に制限もあります。結局ビジネスに使おうと思えば有料のプランを契約する必要もあります。
我々が「WiX」を使用しているのは、そのコストパフォーマンスと公開後にお客さま自身で運用ができる仕組みを備えているからです。
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